合理的配慮って言葉、ご存知でしょうか?
障害者が他の者との平等を基礎として全ての人権及び基本的自由を享有し、又は行使することを確保するための必要かつ適当な変更及び調整であって、特定の場合において必要とされるものである
Wikipediaより引用
つまりわかりやすく言うと、「障害の有無にかかわらず、学校や会社など社会生活において平等に参加できるように、困っていることに対して配慮すること」です。教育現場の具体例として、
- 読むことに困難がある子には、タブレットを使用し読み上げ機能を使って勉強できるようにする
- 気持ちの整理がうまく出来ない子に、情緒安定の小部屋を確保する
- 口頭の指示理解が難しい子に、一つずつ指示をしたりイラストを交えて説明する
など、他にもまだたくさんあるので、こちらはほんの一例です。
合理的配慮に、さらにわかりやすく書いている記事がありましたので、ぜひ読んでみてください。『合理的配慮』というワードを知っていると、子どもが困っているときに、学校側と話をするときに役に立つ事があると思いますよ。
私たちが教育を受けていた頃は、みんな同じが当たり前、特別扱いはしない、出来ない子は努力する事が正しい事だった。でも今は、みんな違う事が当たり前、性格だって能力だってみんな同じなはずがない。そんな中、同じ場所で生活するなら、それぞれに応じた配慮がなされて当然ですよね。
我が子に合わせた合理的配慮
完全不登校のHSC娘は、勉強に対して完全拒否反応の示していた時期もありました。そんな時期にはなにもしませんでしたが、最近では少しずつ興味を持つようになりました。
宿題の読み書きはやりたくない。でも英語には興味がある
学校に行かない事で、興味や学習の機会を失うのはもったいない事です。ですから、家でできる事をやるんです。そんな中私が気づいたのは、
- どうやら鉛筆を持って書く事が嫌いな様子(漢字練習とか皆無)
- ローマ字は覚えたいみたい
- 宿題も全然やりたくないって訳ではなさそう
- 地理や家庭科、音楽などのことに興味がでてきた
さて、娘の気質に合わせてどんな風に進めていこうかな?
家で過ごす
まず、学校へ行かない事自体が合理的配慮(笑)娘の気質には、大勢の人がいる場所が苦手、人前で話す事が苦手、人の気持ちが入り込んできて苦痛、間違えを指摘される事が苦手、などなど学校にいては刺激が多すぎるようで、家で過ごす事がまずは娘に合った配慮と言えます。でも、今年度からは情緒の支援級に在籍することになったので、少人数制のクラス+小部屋も配置されて、学校側もすごく良い配慮をしてくれています。学校側も「少しの時間でも来れたらきてね」という接し方をしてくれているので、この先なにか変わるかもしれません。
読むのが嫌いなら私が読む
学校から課題をもらっていますが、その中でに”文章を読んで問いに答えましょう”みたいな問題があるとします。一般的に考えると大半の3年生は自分で読んで自分で解くでしょう。でも、まず読む事自体が嫌だと思う娘の場合は、私が文章を読んであげます。私が読む事で問いを解く意欲が生まれるなら、じゅうぶんに学習になっているはずです。読む事ができないせいで、解く機会がなくなるのはもったいない事だと思います。
文章を書く問いには、PCでキーボード打ち
漢字の練習を全くしない娘ですが、生活の中で漢字を読む機会はあるので、書けはしないものの読むことは出来るような状態です。課題の、”この言葉(漢字)を使って文章を書きましょう”、のような問題では、PCでキーボード打ちをさせます。PCの横にローマ字表を置いていて、いつでも見れるようにしています。漢字は変換で出てくるので、簡単に文章を記入する事ができます。
漢字を書いて覚えると言う事はできなくても、文章を作る事、漢字を見て覚える事は出来ます。これからの時代、パソコンでの作業ができると便利な事がたくさんありますよね。
音楽は好きな曲でタブレットで演奏
鬼滅の刃のオープニング曲が演奏してみたい!
最近の鬼滅の刃ブームにのっかって、オープニング曲の「紅蓮華」をピアノ演奏したいといいだしました。最初はピアニカを引っ張り出してきてやろうとしましたが、吹きながら弾くって結構きつくて(笑)そこで、タブレットでピアノアプリをインストールして使いました。楽譜はYouTubeで検索すればすぐ出てきました。カタカナでドレミが書いてあるので簡単・・・かと思いきや、娘はドレミも鍵盤の位置もよくわかっていない・・・当然楽譜も読めない・・・
結局私が、横について2台のアイパッドを並べて一緒に一つ一つ教えて行く作業。でも、間違いを指摘される事を嫌がるし、できない自分にも苛立って全然進まず。。。。。。。。ワンフレーズで終了。この際、楽譜の読み方とかも教えたかったけど、そこまで至らず。音楽の教え方については、私も何から始めればいいのかサッパリだったので、その辺り調べておこうと思います。
まだまだ改善の余地はありそう
卍にならって、地図記号を教える
車でお出かけしていたときに、ナビに「卍」の記号が出ていました。それに気づいた娘は「卍だー!卍、卍ー!」と、やたら、まんじ連呼。若者の言う「卍」にはどう意味があるのか、私にはサッパリですが。
で、なんで卍がココに書いてあるの?
から始まり、「地図には地図記号という共通記号があって、みんなが地図を見たときに一目でわかりやすいようになっているんだよ」と説明しました。ちょうど、3年生の課題の中に地図記号について調べるものがあったので、その場でケータイで地図記号一覧を出し定番?のものをざーっと説明しました。自分から問いかけてきたからか、結構興味津々で聞いてくれてたので、これで3年生の社会の最初の単元はもうオッケーだと思いましたね(笑)
まとめ
本来の「合理的配慮」から少し外れたのかもしれませんが、結局は本人に合わせた学び方で生活を送ればいいんだと思います。それを1番理解してあげている人がそばにいて、だんだんと周囲に広がっていくのが理想だなと。不登校の子にはその子なりの学びをさせてあげたいなと思います。
机に向かってなくても、学べる機会はたくさんありますよ
コメント