我が家のHSCの娘は小学校へ行っていないのですが、習い事にも一切行きませんでした。時々興味のあるプールやピアノが気になる事はあっても、実際に『やってみたい』まで繋がることはありませんでした。
そんな娘が、LITALICOワンダーに通うことになった経緯と実際に今通っている感想を交えてご紹介していきたいと思います。
集団生活が苦手なうちの子にLITALICOワンダーが合っているのか知りたいわ
実際の教室の雰囲気がどんな風か聞いてみたいわ
飽きっぽいんだけど、続くかなぁ
そんな方の参考になればと思います。
HSCの娘が習い事をしない理由
まずは娘の個性について少しお話ししたいと思います。
人に教えてもらうのが苦手、間違えを指摘されることが苦手
教える側が良かれと思ってかけた一声で深く傷ついたりします。一つの間違いを指摘されるだけでも、「間違えた。自分はダメな人なんだ」と大きなショックを受けます。
集団の場が苦手
多くの人がいる場所では、たくさんの感情が入りこんできます。他人の機嫌を(良いも悪いも)そのまま共感したりするので、とても疲れます。結局疲れて家では不機嫌になります。子供が多い場所だと、予測できない子供の言動や行動に疲れる一面もあります。(だから年上の人といる方が楽しそうだったりします)
予定が見えないと不安
だいたいの予定わからないと、不安になります。急な予定変更にも動揺したり、対応できない時もあります。
心因性頻尿
緊張やストレスからトイレが近くなります。腹痛につながる事もあります。
学校に行かない理由と同じような感じで、やはり習い事に通うのも難しく、やりたいことがあれば、家で出来る事は可能な限り教えようと思いました。
そんな娘が興味を持った事
毎日家で過ごすので、娘のやりたい事をしています。そんな中興味の持った事をご紹介します。
物づくり
粘土、段ボール工作、マイクラで自分の世界を作る事、PCやアプリでアバターを作るなど、自分の創造力で作ることが好きです。
3Dプリンターで自分の好きなおもちゃとか作れたら楽しいんじゃない?と思って、私は独学でCADに触れてみるも、思ったほど簡単ではなく断念。
iMac
娘はYouTubeが好きです。『YouTuberになりたい!』と言ったので、iMovieで動画編集を教えました。しばらくは編集をしていましたが、次に『自分でどんな動画を作りたいか』を考え始めました。
3DCGアニメーション作りがやってみたい!
3Dで図形を動かす感覚が必要なのかも
そんな感じで、なにか良い方法はないか調べていた時に、出会ったのがLITALICOワンダーでした。
私がLITALICOワンダーにいかせたいと思った理由
3DCADの子供向けコース
プログラミング教室やロボット教室はよく見かけますが、3DCADを教えてくれる子供向けのコースは、LITALICOワンダーだけでした。
カリキュラムがなく自主性を大切にしてくれる
「決められた事を、こちらの意思に関係なく決められた通りにやる」「○✖️で評価される」そんな事が苦手な娘にとって、「カリキュラムがなく、一人ひとりの興味や得意、ペースに合わせてプログラムを組んでくれる」という事はとても魅力的でした。
でもこれって娘だけじゃなく、どんな子にも合った教え方だと思うなぁ
個性を大切にしてくれる
LITALICOはそもそも障害児支援事業、就労支援事業、発達が気になる子供の子育てに必要な情報を共有する発達障害ポータルサイトの運営などの会社です。そんなLITALICOが運営する教室ですので、子供たち一人ひとりの個性を大切にし、その子に合った学びを提供してくれるんだな、と思いました。
無料体験がある
子供の「やりたい!」は嬉しい事ですが、高い入塾金を払って通塾したとして、「やっぱり違う・・・」ってなるとショックです。でも、とりあえず行ってみない事には娘の反応がわからない。そんな中、無料体験があるのは気軽に参加できる良いキッカケになりました。
なんと!無料体験は2回までできます!
HSCの娘が行きたいと思った理由
今まで習い事に関して無関心だった娘が、行きたいと言ったのには驚きました。何が気に入ったのか?考えてみました。
少人数で受けられる
LITALICOワンダーでは、一人のスタッフに最大4人までの生徒しかつきません。4人の子供は同じテーブルもしくは近くで作業をして、それぞれのペースでやっていきます。一緒にいるけど、作業は一人のような感じです。体験では、スタッフの方に配慮していただき、端のテーブルで一人で受けさせて貰えました。娘も集中して黙々と作業していたのが印象的でした。
口出しされる事が少ない
子どもが自分で間違えに気付き解決策を見つける、という事を大切にしているようで、明らかにおかしな事になっていても、スタッフはその事自体を指摘したりしません。子ども自身で気づくように上手に話しかけてくれるんですね。「問題箇所を正す」事をせずに「気付き」を与えてくれる場所です。アレコレ言われずに見守ってくれるスタッフの方なので、娘も傷つかずに進めています。
無理なら帰ってもいい態度
これは、スタッフではなくHSCの母親の私の事です。学校へ行かなくなって、外出できなくなったり、人と会いたくなくなったり、いろんな時期がありました。今は、とにかく私自身が娘の安心できる場所(人)になろう、いつでも味方でいようという思いで過ごしています。ですので、習い事に行こうと思えた事はすごく嬉しいですが、子供が『無理!』といえばいつでもその場所から去ってあげる母親でいようと決めていく事にしていました。無理強いしては通う意味がないと。娘にも伝えました。そういう思いも感じて、まずは行ってみようと一歩踏み出せたのではないかと思います。
実際通ってみてさらに良かったと思えた事
教室に入れなかった娘への対応
無料体験は2度行きましたが、それは弟も一緒だったお陰か、難なく終えました。その後入塾すると決めて、通った初日。ハプニングは起きました。
教室に入りたくない!
家をでる前に、「お腹が痛い」と言っていたので、緊張してるんだなーと薄々は感じていましたが、足は教室に向かっていたので、まぁ大丈夫かな?と思っていました。しかし、到着すると、思いのほか、人が多くて(保護者もたくさんいて)圧倒される娘。。。いざ開始時間になると待合室から動けない事となりました。
待合室と教室はガラスで隔ててあってお互いの様子が見えるようになっています。担当のスタッフの方も気にしてくれていましたので、
少し待合室で様子みます
と伝えて待合室で座ることにしました。娘は不機嫌です。でも、そんな時に何を言ってもダメです。待ちます。ただ、待ちます。。。
ちょっと前の私だったら「スタッフの人待たせてる!」とか「お金払ってるのに!」とか思って、娘を急かして行かせてただろうなー
そんな時スタッフの方がMacBookを一台持ってきてくれて、娘の前に置いてくれました。そして、前回の体験の時にしたソフトを立ち上げてくれました。
使いたくなったらやってみてね
そう言って、教室に戻っていきました。娘は無反応です。そして不機嫌。でも、暫く黙って座っていると、少しずつ様子が変わってきました。手もちぶたさから、パソコンを触りだしました。そしてしばらくすると、何かを作ろうと試行錯誤していました。
変な圧をかけてこない
今回、“教室に入って椅子に座りパソコンに触れる“という予定された動きがありました。しかし出来なかった時に、「しないといけない」という義務感を感じさせられる事なく、スタッフの方は、本来の目的「子供が夢中になれる事をサポートする」という事を実践してくれました。
踏み込んでこずに見守ってくれる
子供が大人の思い通りの行動をしない時に、大人は子供に質問攻めにしたりする事があります。「どうして出来ないの?」「なにがしたいの」「こうしたらいんじゃない?」しかしそんな時に必要なのは、子供に思考を整理するための時間です。今回娘はじゅうぶんに時間をもらえたので、落ち着けたのだと思います。
メールのやりとり
そんな感じのスタートでしたので、どうなる事かと思いましたが、「何かあればメールでもいいのでまた教えてください」と言っていただき、後日改めて、娘の様子や気持ちと私の思いとをメールで送りました。「娘さんにとって安心感をもてるように、最大限の配慮を実施していきます」といった返事を頂きました。娘は今も通塾出来ています。
コース変更の提案
娘は最初、ゲーム&アプリプログラミングコースに申し込みました。体験では違うコースでしたが、申し込み時点での興味は、ゲーム&アプリプログラミングコースだったので、そっちにしました。しかし、いざ通い始めると教室に入って教えてじっくり教えてもらう、ということが難しくなったので、ある程度自分で操作できるファブリケーションコースの方がやりやすかったのです。その様子を見たスタッフの方が『コース変更は無料でできますので、変更しましょう』とすぐに対応してくださいました。(実際は空き状況など要相談です)
現在の様子
そんな感じで、毎回ドキドキしていますが、デジタルファブリケーションコースで、ものづくりに励んでいる娘です。マイクラのモブを作ったり、スマホスタンドやミニフィグ遊びで使う小物をデザインしたり、楽しんでいます。
その場で頭に浮かんだものを作ってるよ
まとめ
HSCにとって集団での学びは難しいという子も多いですが、安心できる学びの場のひとつとして、参考にしてもらえたらと思います。
こどもの新しいやる気が見つかるかも!
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